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CODESYSでのライブラリの作り方

CODESYSでのライブラリの作り方

CODESYSで制御プログラムを構築していると、プロジェクトが大きくなるにつれて、複数のプログラム間で共通して使いたいロジックや、繰り返し利用したい機能ブロック(FB)が出てくることは多いのではないでしょうか?そんなときに活躍するのが ライブラリ の仕組みです。

CODESYSでは既に多くのライブラリが公開されており、標準機能や通信プロトコル対応など、私たちの開発を支えてくれています。

しかし、実はこのライブラリ、私たち自身でも簡単に作成することができます。今回は、CODESYSでライブラリを作成する方法と、そのライブラリをプロジェクトで利用する手順をご紹介します。

ライブラリ作成の流れ

1. 新しいライブラリプロジェクトの作成

CODESYSの「新規プロジェクト」から「空のプロジェクト」を選択します。

2. ライブラリのバージョンやパッケージ情報の設定

Project Informationからバージョンなどライブラリに対する情報を設定できます。これらを設定しておくことで、後から利用者が中身を把握しやすくなります。

3. libraryの中身を編集

Function Blockとしてライブラリで行いたい処理を実装します。

4. libraryファイルとして保存

作成したライブラリは、拡張子 .library で保存されます。

これを、共有したいプロジェクトメンバーに配布したり、社内リポジトリに登録することで再利用が可能になります。

ライブラリの利用方法

ライブラリを利用する側のプロジェクトを新規で作成します。

1. ライブラリリポジトリの追加

CODESYSの「ツール」>「ライブラリリポジトリ」→「インストール」から、自作ライブラリを選択し追加します。追加されると上記で作成したライブラリが出てきます。

2. ライブラリのインポート

Library Managerから「追加」をクリックし、追加済みのリポジトリから目的のライブラリを選択することで、プロジェクトに組み込むことができます。

おわりに

ライブラリを活用することで、コードの再利用性が高まり、品質や保守性が大きく向上します。

特にチームで開発している場合や、長期的に運用するプロジェクトでは、「ライブラリ化する癖」をつけることが開発効率に直結します。

今回ご紹介した手順を参考に、ぜひ皆さんのプロジェクトでもライブラリ作成を取り入れてみてください。

参考情報

https://www.shaswatraj.com/post/codesys-library-management-step-by-step-guide

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